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五歳の男の子
五歳は「着袴(ちゃっこ)の議」といって男の子がはじめてはかまを身につける儀式から生まれた風習です。 和装のときは、大人の男性の正装のように羽織はかまを用意しましょう。かしこまったりりしい姿にしてあげたい ものです。着物は衣紋を抜かずに、えりをきちんと合わせます。はかまは格好よく後ろ上がりにします。 着物は肩揚げと腰揚げを、羽織は肩揚げをしておき、はかまは丈の合ったものを用意します。 |
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用意するもの |
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□ 着物、帯、はかま、羽織、腰ひも1~2本、ピンチ | ||||
□ 懐剣、扇子、守り袋 |
祝い着の装身具。守り袋は、 はかまひもに通して下げる。 懐剣ははかまの左脇にさし、 扇子は大人と同じで白扇で 小型のものを。 |
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□ 半えりと 長じゅばん |
はんえりは白が正式だが、色えりで華やかにするのもOK。あらかじめじゅばんに ぬいつけておく。 |
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□ ぞうり |
正装用のシルバーグレーや畳表など。 |
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□ 足袋 |
白が正式。3~4枚こはぜのものを。 |
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準備する | ||||
肌着 |
長じゅばんの下は洋服用の下着でOK。 えり元からシャツのどがみえないように注意を。 |
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足袋 |
着付けの前にはいておきましょう。 |
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長じゅばん、着物を着せます | ||||
長じゅばんと、着物をあらかじめ肩揚げ、腰揚げをしておきます。はかまから見えないように、 短めに着せましょう。 |
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長じゅばんを着せる |
背ぬいが中心になるように 長じゅばんを着せ、 下前、上前の順で合わせる。 衣紋は抜かずに、えりは前で 深く合わせ、腰ひもで固定 させる。着丈はふくろはぎが 隠れるくらいがちょうどよい。 |
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着物を着せる |
着物は長じゅばんのえりを くずさないように羽織らせ、 背ぬいを中央に合わせる。 長じゅばんに沿って衣紋を ととのえ、前でえりが少し見え るように身ごろを合わせ、腰 ひもで固定。着丈は首足の 少し上くらいに。 |
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Point |
半えりは1㎝見えるくらいが ちょうどよい。 |
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衣紋は抜かず、後ろえりは 首に沿う形が理想的。 |
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帯を一文字に結びます |
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はかま下の帯は、一文字に結びます。帯の高さではかまの位置も決まるので、慎重に。 またはかまを固定する台の役割もするので、しっかり結びます。 |
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帯を結ぶ |
帯位置を決めるため、 はかまを足の甲すれすれに 合わせる。 Point はかまの前ひもの上線より 1㎝上に帯位置を決めます。 できあがったときに帯が少し 見えるくらいがきれいです。 |
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手の長さを35㎝くらいとって、 帯幅を半分に折り、手の根元 を背の中心にあて、たれを胴 に1回巻く。 |
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もう1回帯を巻いて二巻きし、 たれを背中で三角に折り 上げる。 |
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手をたれの上に重ねて一結び し、しっかり締める。手先は ピンチで後ろえりにとめておく。 |
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たれは、はかまの腰板の幅 よりやや短めに巻きだたみに する。 |
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羽根の中央が結び目のところ にくるように、たれを巻き戻す ようにしてずらす。 |
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位置を決めた羽根は、輪を下 に幅を二つ折りにする。 |
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ピンチをはずして手を羽根の 中央にかぶせ、結び目と いっしょに二巻きする。 |
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余った手先は胴に巻いた帯の 内側に通し、下に引き出して おく。 |
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はかまを着させます |
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着つけると、後ろが少し上がります。この「後ろ上がり」のシルエットがきりっとしたはかま姿のポイントです。 ひもの結び方が少し複雑なので、練習しておくとようでしょう。 |
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前はかまをつける |
はかまは、はきやすいように 中央をあけて床に置き、片足 ずつはかせる。台形の板が ついているほうが後ろになる。 |
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はかまのひだが中央にくるよ うにして、1㎝くらい帯が見える 位置に前ひもをあてる。 |
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前ひもを後ろへ回して一文字 結びにした帯の中央で交差 させる。 |
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斜め下に引いて前に回す。 |
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向かって左側のひもを、 はかま下の帯の下に 沿わせて右側へもっていき、 右側のひもの上に交差 させる。 |
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向かって右側のひもは、 プロセス⑤の交差点から斜め に折り上げ、左側のひもに 重なるように左側へ もっていく。 |
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左右のひもは後ろへ回し、 帯の結び目の下でしっかり 蝶結びする。 |
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後ろはかまをつける |
後ろはかまの腰板に ついているヘラを、胴に巻いた 後ろ帯の内側にはさみ込む。 はかまの腰板を一文字結び にした帯の上にしっかりと のせ、背中にぴったりつけて 安定させる。 |
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腰板から出ているひもを前に 回し、向かって左側のひもを 上に交差させ、右側のひもと 一緒に胴に巻いたひもに下 から通し、しっかり締めて 一結びに。 |
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通したひもが上になるように もう一度結び、しっかり固定 する。結び目が体の中央に なるように注意。 |
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向かって右側のひもを結び目 の裏側に下から通して 引き抜き、たらしておく。 |
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左側のひもは、ひもの幅の 3倍くらいの長さをとって巻き だたみにする。 |
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巻きだたみしたひもを結び目 に重ねる。 |
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プロセス⑪でたらしておいた ひもを、結び目にプロセス⑬ のひもごと、二巻きする。 |
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余ったひもは、上下に同じくら い出して十文字にする。 |
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ここをチェック! |
羽織を着せ、懐剣をはかまの 左側にさし、お守りを羽織下に 隠すように帯にはさみ、扇子を 持たせてできあがり。着付け 中にほかの部分が着くずれし ていないかチェックしましょう。 半えり ◎きれいにでている 帯 ◎少し見えている はかまひも ◎結び目がくずれていないか 丈 ◎はかまの丈が ずれていないか |