三歳の女の子

  三歳は「髪置きの儀」といって、女の子がはじめて髪を結う儀式からきています。
 まだ幼いので、長い時間がまんさせるのは無理。着付には手早さと着心地のよさが大切です。このため、へこ帯と
 被布を合わせたスタイルが一般的。着付は「三つ身」と呼ばれる幼児向きのものを着させます。長じゅばんと着物は
 ひもつきのほうが、締めつけずに着くずれしにくく、着付けが楽です。
  用意するもの
  □ 着物、へこ帯、被布、補正用おしぼりタオル、ピンチ
  □ 下着
 洋服用のキャミソールまたはスリップ。肌じゅばん、すそよけでもよい。
  □ 半えりと
     長じゅばん
  半えりは刺しゅうが
 ほどこされた華やかなものを
 あらかじめ長じゅばのえりに
 ぬいつけておく。
 長じゅばんは、ひもつきで、
 肩揚げと腰揚げずみの
 ものを用意。

  □ ぞうり
  コーディネイトに合わせ、はきやすいものを用意。
  □ 足袋
  白のキャラコが基本だが、3歳児には楽なストレッジタイプがおすすめ。
  
   準備する
   ヘアメイク
  ヘアは必ず着付けの前にすませておきます。
 長い髪をたらすスタイルにしたい場合にも、
 着付けの間だけは上げておきましょう。
 メイクも先にすませておきたいもにですが、
 あとにする場合は胸元に布をかけて汚れないよう予防します。
   足袋
  着付けの前にはいておきましょう。
   下着
  ふだん用の下着でかまいません。
  
   長じゅばん、着物をを着せます
   足袋をはかせ、下着を着せ、着付けスタート。着物は、ひもつきで、肩揚げ、腰揚げずみのものを用意します。
  
   長じゅばん
   を着せる
  背ぬいが中心になるように
 長じゅばんを着せ、
 下前(向かって左)、
 上前の順で合わせる。
 つけひもを苦しくないように
 結んで固定。丈は着物より
 2~3㎝短めが目安。

   Point:1
  えりをのどのくぼみが隠れる
 くらいに合わせ、幼児なので
 衣紋はぬきません。

  
   着物を着せます
  
  着物を着せ、長じゅばんと
 背ぬいを合わせて後ろ
 えりをピンチでとめる。
 身ごろを重ねてつけひもを
 結び、ピンチをはずす。

   
   へこ帯を蝶結びにします
 へこ帯は芯のない柔らかい帯で、結んでも苦しくなりません。ここで紹介するのは最もかんたんな蝶結び。
 子どもも着せる人も楽です。
  
   帯を胴に巻く
  帯をだいたい15㎝くらいの
 幅に折り、長さの中央を
 前からあてて後ろへ回す。

  
  さらに左右それぞれ1周させ、
 合計三巻きにする。左右
 どちらかを上に重ねりかは、
 柄を見て決めるとよい。

  
   蝶結びにする
  帯を後ろで一結びする。

  
  蝶結びにする。
 結び目はキュッと締め、
 ゆるまないように。
 輪の部分はきれいに
 広げておく。

  
   仕上げる
  帯位置が胸高にあり、前帯の
 重なりがきれいになるように
 ととのえる。

   ここを
   チェック!

  被布を着せてできあがり。
 着くずれしてないか、
 確認しましょう。



 半えり
 ◎きれいにでている

 
 ◎長じゅばんから袖が
     飛び出ていな

 
 ◎着物の丈は足首
     すれすれくらい